ラ・ラ・ランドに見る色彩マジック

日本カラーコミュニケーション協会プランニングディレクター藤崎晶子です。

美しい色彩が夢へいざなう ラ・ラ・ランド

ヒット中のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」観てまいりました。音楽と色彩に溢れる作品は、期待通り!ワクワク夢見る時間を与えてくれました。
女優志望のミアと、ジャズピアニストを目指すセブ。夢を追いかける二人の、成長と愛のストーリーを表現するのが、音楽とダンスと色彩です。

鮮やかな色彩に心躍る。

冒頭、夢見る女の子4人がダンスするシーンでは、イエロー、レッド、ブルーに、少し淡いグリーンのドレス。
キュートなドレスに、はじけるようなダンス、そして鮮やかでバラエティに富んだ配色は、心躍らずいはいられません。

また、ミアと、セブが、高台で夜景をバックにタップダンスをするシーン。
夕闇の中に浮かび上がるのは、セブの白いシャツに、ミアのイエローのドレス、そして大きなレッドのトートバック。
そこだけ光が差したような色彩と共に踊る二人のダンスは、これからの展開に期待が高まります。

プラネタリウムで、身体がふわっと浮かびあがるとき。
ミアが着ているのはグリーンのドレス。
筋肉が弛緩する色グリーンは、ふわっと舞い上がり力が抜ける感じが自然に表現されています。

セブがピアノを弾くナイトクラブに、ミアが登場するとき、美しいブルーのドレスが目を引きます。
薄暗い場所では、ブルーのような短波長の色が美しく見える。
プルキンエ現象という目の見え方の特徴をつかんでいます。

 

そして、夢を語るシーンでミアが着ているのは、可愛いピンクのドレス。
夢見る女性の若々しいかわいらしさが表現されているようです。

映画の後半、成熟していく二人を描くとき、ミアのドレスは、ミステリアスなパープルや、上品な白のドレスに。
優雅なダンスと共に、二人の成長とエレガントさが伝わってきます。

色彩の効果が、どのシーンでも最大限に活かされていて、最初から最後まで、夢の世界に釘付けです。
色彩を学びたい方は、ぜひカラーリスト目線で、映画館に足を運んでみてくださいね。
色への認識が、さらに高まること間違いなしですよ。

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この記事を書いた人

マーケティングプランナーとして活動後、独自のセブンシーズンメソッドを確立しイメージコンサルタントとして独立。2004年よりイメージコンサルンタント養成スクールを立ち上げ、現在に至る。百貨店、テーマパークの社員向けブラッシュアップ講座など企業研修多数。人の表現力を最大限に活かす教育をミッションとしている。

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